最近、『フィッシング詐欺にご注意』といった警告文をネット上で見かけるようになりましたが、ファーミングもフィッシング詐欺同様、不正に個人情報を得ようとするネット詐欺のひとつです。
フィッシング詐欺が、特定のサイトに成り済ましたスパムメールを無差別に送信して、メール内に記載したリンクから偽のサイトに利用者を誘導するのに対し、ファーミングはウイルスやスパイウェアを通じてパソコン内のDNSと呼ばれるIPアドレスとドメイン名を対応させるシステムを書き換えてしまいます。
これにより、正規のURLを入力しているのに偽装ページが開くという現象が起こります。こうした偽装ページ上でクレジットカードや口座の番号、パスワードなどを入力してしまうと、重要な個人情報が盗まれ、悪用されることとなります。
ファーミングは2005年頃からアメリカのITメディアで使われるようになった言葉で、フィッシング詐欺のように“釣る”のではなく、畑に種を蒔き収穫を待つという“農業”のイメージに由来します。
フィッシング詐欺を意味するphishingは、釣り(fishing)に由来する造語ですが、ファーミングもfarming(農業)ではなく、英語の綴りはpharmingとなります。
フィッシング詐欺をより巧妙にしたものがファーミングであり、日本ではまだフィッシング詐欺ほど周知されていません。
ファーミングによる具体的な被害はあまり報告されていないようですが、正規のサイトを呼び出していながら偽装ページに接続されてしまうファーミングは、ネット利用者が見破りにくいネット詐欺と言えます。
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